2016年に公開されたロンドンを舞台に実際にあったドン底人生の青年と猫の話を知っていますか?
「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」という作品なのですが、日本でも「奇跡体験!アンビリバボー」でも取り上げていました。
結論から言うと、僕はこの作品を見て感動した一人です。
パッケージに可愛い猫がいるから見たという方もいると思いますが、この作品を見ることでどんなに絶望的な状況でも立ち直る勇気を貰えるのでおすすめします。
今回は、「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」の見どころや現在のジェームズがどうなっているのかを調べてみます。
「ボブという名の猫」はどんなストーリー?
この物語をざっくりと紹介すると、人生のドン底にいた青年の元に茶トラの野良猫(ボブ)が現れ、人生に行き詰まり動き出せなかった主人公のジェームズの人生が描かれています。
原作は、2012年に「Street Cat Named Bob」という名前で発売され全英で150万部を超え世界30カ国以上で出版され、続編2冊を合わせると1000万部以上の売上を記録しました。
2016年には、映画化もされるほどに有名になり知っている方も多くいると思います。
「ボブという名の猫」序盤:ジェームズとボブとの出会い
家庭問題を癒やすために薬物依存となった主人公のジェームズは、路上生活をしながらボロボロのギターでわずかな収入を得ながらその日暮らしをしてすごしています。
そんな状況が続いているとバズという20歳くらいの友人に勧められて、再び薬物に手を出してしまいます。
警察に捕まり、病院に入院することとなったジェームズの元に顔見知りのソーシャルワーカーであるヴァルが現れ、住居を与えてもらえることになりました。
[char no=”1″ char=”もん”]ジェームズに何か更生できる可能性を感じたのでしょうね[/char]
ジェームズの家での新しいスタートをきると、キッチンの方から誰かいるような気配がありました。
何かの幻想かもしれないと思いながらも、キッチンに向かうとそこに茶トラ柄の野良猫がシリアルを盗み食いしていました。
どうやら、キッチンの窓から侵入してきたようで追い払うことなくジェームズは、その猫にミルクも提供し1晩泊めてあげることにしました。
猫を飼える余裕のないジェームズは、飼い主がいるかもしれないという可能性にかけて猫の飼い主をさがしにいきます。
仕方なく、そのまま猫を手放したのですが再びジェームズに遭遇すると猫が怪我をしていることが判明します。
たまたま通りがかった隣人のベティに動物病院を紹介してもらい治療することができました。
無料で治療してもらえるはずだったのです、薬代は別でジェームズのなけなしのお金で支払うことになるんですよね。
飼い主も見つからないということで、ベティからジェームズが飼い主だということでその猫に「ボブ」という名前を付けられ飼うことになりました。
「ボブという名の猫」中盤:ボブが来てから幸せが訪れた
ボブと出会ってから、路上ライブにいくと必ずついてくるようになりました。
家においてきても、勝手についてきてバスに飛び乗ったりしてジェームズの元を離れようとはしませんでした。
[char no=”1″ char=”もん”]従順な猫ってかわいいですよね[/char]
また、路上ライブの場所にいくと背中に乗せながらギターを弾くジェームズが大人気となり、これまで稼いだことがない金額がもらえるようになりました。
ところが、ある日に路上ライブをしていると揉め事に巻き込まれて6ヶ月ライブを禁止されてしまいます。
なんか収入を確保するために、ビッグイシューの販売員になるのですがここでも猫を乗せた販売員が珍しいということで売上も上がります。
ところが、再びトラブルに巻き込まれて販売員を1ヶ月禁止されてしまったり、隣人のベティにも薬物の更生中であることがバレてしまって絶交されてしまったりして再び絶望が訪れます。
不幸の連続はこれだけでなく、ボブがどこかに行ってしまい行方不明になるんですよね。
[char no=”1″ char=”もん”]大切な猫がどこか行ってしまったらショックだと思います[/char]
しばらくすると、家にボブが戻っていることがわかりました。
このことがきっかけとなり、ジェームズは薬物を完全に断つことを決断するんですよね。
「ボブという名の猫」終盤:ジェームズに最後の試練が訪れる
薬物を完全に断つこと決断したジェームズは、ソーシャルワーカーと相談して家の中でフラフラになりながら最後の試練に立ち向かいます。
ジェームズ「ボブがいるから大丈夫」
ジェームズにとって、ボブがいなくなるよりも怖いものが無くなっていたのかもしれません。
映画化された映像は、ジェームズ本人から直接当時の状況を教えてもらい描かれていたようです。
それと同時に、ジェームズの元には書籍化したいという記者から話が来てこの作品が生まれることになりました。
「ボブという名の猫」の見どころは?
この作品を見て思うのは、これまでにあったノン・フィクション作品とは異なり、忠実に再現されているところがいいと思いました。
作品にしたときに、派手な演出を加えたりして冷めてしまうこともありますが、飾らない感じで進むストーリーが思ったよりも見やすかったです。
実際に経験したことだから、人間の弱い部分が見えるし主人公に毎回訪れるトラブルもどうして発生するのかもわかりやすかったです。
それに、ボブの演技や表情などもどうやって撮ったのかが不思議になるほど、うまくて驚きました。
調べてみたところ、7匹くらいの猫で撮影する予定だったのですが、最終的に実際のボブを撮影で出演されていたことにも驚きました。
他の猫に比べるとやはり、ボブには招き猫のような能力があるのかもしれませんね。
この作品を見て、ジェームズが父親の家に訪れたシーンや最後の書籍をみんなに紹介するシーン、エンドロールで本物のジェームズが登場するシーンで感動してしまいました。
これは、見て損はないと思いましたし、絶望的な状況になった時に見たい作品だと思いました。
「ボブという名の猫」で現在のジェームズは?
ボブと実際のジェームズが現在どうなっているのかを調べてみたところ、SNSで本人のアカウントを発見することができました。
写真の投稿は2018年が一番新しかったのですが、40歳を迎えたジェームズのそばにボブも写っていました。
A very, very happy birthday to James who is 40 today. 🍾🍾🍾🍾 pic.twitter.com/rfyeBOWAAi
— StreetCat Bob (@StreetCatBob) March 15, 2019
とても元気そうですし、幸せそうな姿をしていてよかったです。
まとめ
今回は、「ボブという名の猫」について書いてみました。
人生の絶望にいた青年が、ボブという名前の猫と出会い人生が変わっていく姿は感動的でした。
ノン・フィクション作品とは思えないほど、奇跡的な出会いだったと思いますし、何度も起きるトラブルを解決していく主人公の成長に涙腺が緩くなっていきました。
この作品は、「★★★★★」ではないかと思います。