松坂桃李さんと菅田将暉さんが主演でGReeeeNの誕生を描いた「キセキ-あの日のソビト-」を鑑賞しました。
この映画を見ることで、GReeeeNがなぜ顔を出さずにに活動をしてきたのかが理解できましたし、誕生秘話などもわかりやすかったですし経緯も面白かったです。
この記事では、映画「キセキ-あの日のソビト-」を見ての感想を書いていきますね。
映画「キセキ あの日のソビト」のあらすじ
誰もが知っているGReeeeNの誕生秘話を描いた作品です。
音楽を本気で突き詰めていったけど挫折してしまった兄JINと歯科医師をしながら音楽に惹かれていった弟HIDEの物語です。
HIDEの才能に気づいたJINがデビューに向けてサポートしていくのですが、大学の勉強だったり親の期待などの悩みを抱えながら、いくつもの壁にぶつかりながらも曲を完成させていくという内容でした。
知っているようで知らないGReeeeNというグループの誕生に感動するシーンが満載で鳥肌がたつ作品でした。
序盤:兄のバンドがメジャーデビュー
兄JINがボーカルを務めるhigh speed boyzというバンドにある日、ライブでお客さんと揉めてしまいます。
そのことを知ったJINの父親は、
父親「喧嘩なんかするんじゃない!バカモノ!」
と叱りつけます。
一方、弟のHIDEは医学部へ入学するために受験をするのですが、受験に落ちてしまい予備校に通いながら、再度来年の受験のために勉強を再開していきます。
ある日、兄のバンドの元にメジャーデビューの話やってきます。
ところが、
父親「音楽なんてくだらないことをいつまでやるんだ、人間は好きなことばかりだとバカになる」
とJINを叱りつけるのですが
JIN「俺はバカのまま好きな音楽で行きていきますよ!」
と言われ荷物をまとめて実家を飛び出していきメジャーデビューの話を受け入れ、家を借りレコーディングも始めます。
中盤:GReeeeNがデビュー
一方で弟のHIDEは、大学の合格判定テストを受けるのですが医療系への合格の見込みが低すぎることから歯医者になることを父親に報告します。
数日経ったある日、兄のJINが実家に作ったCDと宣伝の雑誌を持って現れます。
[char no=”1″ char=”もん”]きっと立派にデビューした姿をお父さんに認めてもらいたかったのでしょうね[/char]
ところが、お父さんはそんなJINのことを認めようとはしませんでした。
再びJINのバンドがレコーディングがスタートするのですが、ことごとくダメ出しをされたり作り直しの連続でうまくいきません。
次第に、レコーディング会社との中が悪くなりバンドも解散してしまいます。
一方でHIDEの方は、歯科医師の大学に合格を果たし大学の集まりで音楽をやろうと誘われます。
小さい頃にギターをしていたHIDEは、自宅にあるギターを練習し始め兄の力を借りながらデモテープの作成まで完成させ、Green Boysというバンドで活動を始めます。
バンドは大学の学生の間で広まっていき、才能を感じたJINがレコーディング会社に売り込みにいくとメジャーデビューの話に発展することができました。
本格的に活動を始めることになったGreen Boysは名前を「GReeeeN」に改めてJINのマンションでレコーディングを始めます。
※GReeeeNのロゴは、メンバー全員が歯科医師であることから歯をイメージしたデザインで、印象的なeの数はメンバーの人数を表しています。
GReeeeNは、「道」という曲でデビューと共に大ヒットを飛ばしていくことになりました。
終盤:楽曲「キセキ」をリリースする
GReeeeNが成功していく中であることが問題となっていきました。
HIDEが音楽にのめり込みすぎたことで、成績が下がり父親から怒りを買ってしまったんですよね。
音楽の才能がありながらも、勉強をおろそかにしていた自分を攻めるためにGReeeeNの活動を辞めるという選択をしてしまいます。
そんな気持ちのHIDEを見かねたJINは、HIDEを説得しにいきます。
JIN「続けたくても続けられないやつもいるんだぞ」
HIDEはしばらく悩みましたが、再びGReeeeNに戻ることを決意し新しい曲を作ることに専念します。
連日JINの家に寝泊まりしながら新曲「キセキ」を完成させリリースすると、
リリース直後にオリコン1位をとることができました。
このことがきっかけとなり、HIDEは実家を離れJINの元で一緒に音楽をすることを決意します。
HIDEの引っ越しの日を迎えると父親から
父親「お前らもGReeeeNみたいな楽曲を作れるようになれ」
という言葉で送り出されます。
映画「キセキ-あの日のソビト-」の感想!実話エピソードに感動
映画の最初のカットからストーリーを想像していたのですが、松坂桃李さんのバンドが売れなくて路線変更をしてGReeeeNになっていくんだろうなあと思っていたので、想像を覆す感じだったし、ノン・フィクションということにも驚きました。
GReeeeNの曲は知っていたけど、顔を明かさない理由ってそんなに深く考えたことがありませんでした。
てっきり、恥ずかしいとか謎めいた感じで売り込まれているのかと思っていたのですが、そうでなく歯科医師をしているため音楽がヒットしてしまったらファンが押しかけてきてお客さんに迷惑が掛かるということだったとは驚きましたね。
本気で音楽に打ち込んでいた兄のJINに対して、歯科医師をしながら音楽活動を趣味でやっていたHIDEが売れていくというのも、理不尽だけど音楽業界って才能なんだなあと思いました。
最後のお父さんの「お前らもGReeeeNみたいになれ」という言葉も息子がまさか本人だとは明かしていないあたり、クスっとするシーンでしたね。
映画「キセキ」のいい点
主演の松坂桃李さんのワイルドな役は外見から使う言葉まで、本当にバンドをしてきた人に見えたし、自宅にある機材も自然に使っていた印象を受けたので、役がうますぎたし終始かっこよかったです。
「道」「キセキ」などの名曲が、自宅で収録されたというのも意外でしたし、完成するまでの菅田将暉さんの歌が上手くなっていく感じもリアルで良かったです。
最終的に収録された曲も、GReeeeNの歌語に本当にマッチしていて映画に登場する4人が本物のように思えました。
人によって挫折の内容が異なりますが、それぞれ違う道を選択したり真っ直ぐ進んだりGReeeeNの曲がきっかけとなって前へ進む感じ素敵でした。
映画「キセキ」の物足りない点
この映画は、GReeeeNに焦点を当てている割に兄のJINのエピソードが少し長めだったと思います。
JINとHIDEのエピソードという感じで、他の3人のメンバーがあまりピックアップされていなかったので、3人の悩みとか葛藤なども知りたかった感じがしました。
また、病院の女の子の話って特にGReeeeNに直結するようなことではなかったと思います。
「キセキ」というタイトルだったから、「お前らもGReeeeNみたいな曲を作れ!」というお父さんのセリフに持っていきたかったからなのでしょうが、その時間を使って3人のエピソードを知りたかったなあと思いましたね。
まとめ
今回は、映画「キセキ-あの日のソビト-」を見ての感想を書いてみました。
今でこそ知られているGReeeeNの誕生秘話を知ることができましたし、なぜ顔を出さなかったのもこの映画を見て理解することができました。
映画の中で流れていたGReeeeNの曲もストーリーにマッチしていて、涙が出るときもあり感動しました。
僕のレビューとしては、「★★★★☆」ですね。